火曜日

人格障害と新型うつ病について

従来の診断ですと、うつ病になる人は、何もする気もなくなって、集中力もわかない、食欲も出ないなどの症状を訴えるのが基本でした。

最近はこれには当てはまらないが、一応うつ病だと言われる新型のうつ病があります。

新型うつ病は、時として自分を責めるのではなく、他人を責めます。何もする気が起きないというよりも、自分が楽しいと思うことに関しては、普通に楽しむこともできますし、食欲の方も過食になりやすい傾向となっています。

こういった症状をよく分析すると、何となく人格障害を連想してしまいます。新型うつ病なのかそれとも人格障害なのかについては、非常にグレーな感じがします。

人格障害の人は基本的に気分の変動が激しかったりしますから、うつ状態になる方もたくさんいます。
だからといって新型のうつ病と人格障害とをイコールで結ぶということもできないとは思いますが。

ただ、新型うつ病と呼ばれる人の中には、もしかしたら人格障害の可能性もあるのではないかと思います。すべては精神科医の判断ということになるのでしょう。

新型うつ病の原因

日曜日

人格障害とうつ病の関係性について

人格障害の方で、うつ状態になるケースはよくあります。人格障害の場合精神的に不安定な状態であることが多く、特に境界性人格障害や情緒不安定性人格障害などは抑うつ状態を繰り返すといったこともあると考えられます。

でもうつ病とこういった人格障害のうつ状態というものは、違う診断名ですし、病気の種類という観点からも違います。

うつ病の場合は、人格障害に特徴的な依存的なところや、気分がいきなり高ぶるということもあまりありません。

かといって人格障害の方にも、こういったうつ状態に対しては抗うつ薬や抗不安薬も処方されます。うつ病でなくてもある程度抑うつ状態に対してはある程度有効なようです。

最近ではすぐキレる非定形のうつ病とかが流行りだしていて、こういった症状のものと人格障害は一見すると医師でもなかなか人格障害なのか判断が尽きずらいこともあるかもしれません。

うつ病だったと思ってた人が実は人格障害だったということはたまにあるケースです。

月曜日

人格障害とアスペルガー症候群との違いについて

よく人格障害とアスペルガー症候群の違いがわからず、人格障害だと決めつけてしまったりすることもあるのではないかと思います。

ただまず障害とされる名前が違うので、当然両者は違う障害だということです。簡単にいえば人格障害の場合は、生育歴などの環境的要因で発症することが多く、アスペルガーのようにもともと先天的に脳の発達的な障害があるわけではありません。

人格障害の場合にもこだわりが異常なこともあるかもしれませんが、アスペルガーのこだわりの部分とは違って、一過性である場合が多いです。

また人格障害は性格的な偏りから、そう見えてしまうこともあるのではないかと思います。

最近盛んに言われるようになったアスペルガー障害ですが、そういった方と人格障害を混同しないためにも、そこら辺は理解しておくといいかもしれません。

ただある意味共通しているように見える点も数多くあるので、人格障害とアスペルガー症候群の違いは精神科医でも最初に簡単に診断を下せないこともあると思います。

土曜日

境界性人格障害の原因

境界性人格障害の原因として考えられているものに、幼いころの親子の関係が挙げられます。もちろんそれだけでなく素質的な遺伝性も考えられますが。

環境的なことを言うと特に母子関係が影響していると考えられています。母子関係が希薄、もしくは過保護な場合に境界性人格障害という人格形成を引き起こしている可能性はあると考えられます。

母子関係は、徐々に大人になるにつれて関係をある程度切り離したところに、自分の自我を形成していくことが生物学上一般的とされています。

ですがこの母子関係が希薄だったりすると、いつまでたっても自立する機会がなくそのまま母親の愛情が満たされないまま大人になっていってしまいます。

境界性人格障害の方が、人に依存的になったり、自我が構築できなかったり、子供っぽい行為や振る舞いをするのは、こうした幼いころの愛情を大人になっても求めてしまうということになるのではないかと考えられます。

逆に過保護な場合も愛情は受けていても、受けすぎるとそれが当然になってしまったり、自尊心が強くなりすぎてしまいますので、過保護な場合も同様にその後の人格形成に影響を与えるものであると思います。

境界性人格障害の原因としては、素質的要因とこれら幼いころの母子関係のところに原因が潜んでいるようです。

金曜日

不安性人格障害とは

不安性人格障害は別名回避型人格障害とも言われています。特徴としては常に不安を感じている、人に対して劣等感を感じている、人からの批判や拒否的態度に対して異常に敏感に反応する、相手が自分を好きであるという確信がないと人間関係を持てないなどの特徴があります。

不安性人格障害の方は、このように常に社会に対して人に対して、過敏に不安や恐れを抱きやすいとも言えます。だから当然社会的な様々な集団や組織に対して回避的にもなるわけです。
また、思い込みも激しいので、人から言われたことを極端に考えてしまう傾向もあるようです。

このように不安性人格障害と似たような疾患として、神経症におけるパニック障害や社会恐怖などが挙げられますが、パニック障害の場合は一過性であるのに対して、不安性人格障害の場合は、症状が慢性的になるという点が違いといえるでしょう。

火曜日

多重人格障害について

多重人格障害という名前はよく聞きますが、多重人格障害という疾患名は適当ではなく、解離性同一障害といった方が正式であるようです。特徴としては自分の中に別の人格が2人以上いる状態です。ある人は24人いる人もいたと聞いています。

このような多重人格障害は、普通であればある人格は連続して明日も明後日もつながっていますが、多重人格障害の場合は、この連続性がたたれている状態と言えます。

要するに記憶が連続していないとも言えます。

なぜこうした多重人格障害になるかというと、一種の心理的な回避だと考えられます。自分にとってショックな状態、受け入れがたい問題などがあると、ある人はそれから回避するように脳がその記憶を削除してしまいます。

もし受け入れてしまうと生命的な危機があると脳が判断するからです。

多重人格障害の場合は、こうした自分には受け入れがたいものからの回避として、自分とは違った全く別の人格を作り出しているのではないかと考えられます。

治療としては、カウンセリングなどで人格を一つにまとめていく、もしくは複数の人格を保持しつつ日常生活を送れるようにする、抗不安薬などの薬物療法を行っていくようです。

人格障害と遺伝について

人格障害は遺伝するかというと、全くしないということはないが、ほとんど遺伝しないと言われています。

どちらかというと、発症も10代後半からですし、幼いころからの生活環境が遺伝よりも関係性があるのではないかと思われます。

かといって人格障害の場合、うつ病やパニック障害のような症状も合併していることが多く、現在ではそううつ病との関連性が言われていますので何らかの脳の器質のようなものは遺伝する可能性もあるかもしれません。

環境でいえば人格障害の場合、親に過保護に育てられ、分離不安を乗り越えられなかったり、逆に劣悪に育てられたりといった環境では人格障害になりやすいといえます。

いずれにしても、まだ精神医学でも人格障害の遺伝性については確かなことは分かっていません、生活環境がやはり重要視されているようです。

月曜日

人格障害の有名人

人格障害は、性格的な片寄の障害とも言えますが、反面芸術的な才能、人を引き付ける魅力を兼ね備えている場合も少なくありません。人格障害の有名人も世界中にたくさんいます。

日本で人格障害の特徴をもった有名人としては、太宰治が有名です。彼の小説、人間失格を見ると人格障害の特徴がかいま見られますし、人間失格の主人公と太宰治自身は結構似ていたそうです。

繰り返される自殺企図、道化を演じるところ、全般的な不安感、虚無感といった様子がよく小説の場面に出てきます。

太宰治だけでなく、ダイアナ妃、マリリンモンローなどもそうであったと言われています。

なぜそのような人がこうも人を魅了するのかはわかりませんが、人間というものは自分以外にないものに興味を持つということでしょうか。

人格障害の有名人を見ていると、その魅力に引き込まれそうになります。何かが欠落しているということは、逆にいえば何かにたけているということが言えるのではないでしょうか。

金曜日

人格障害の薬

人格障害は性格的な偏りが、障害となるものなので、薬を服用すれば治るという性質ものではありません。

最近では人格障害と、躁うつ病の関係が言われているように、人格障害の方はうつ状態になる人もいますし、ある場面では極度の対人恐怖や、緊張感が強く現れるケースがあります。

人格障害の方の中には、抗うつ薬や、抗不安薬、精神安定剤、睡眠薬といった薬を服用されている方は、かなりいると思います。

ただ、これはあくまでも、精神的に安定させるもので、性格的に変えるというものではありません。人格障害の治療は、以下に性格的な歪みを改善し、良好な社会生活を送れるようにするかということがポイントになると思います。

だから薬はあくまでも、人格障害を完全に治すものではなく、補助的なものであると考えられます。
同時に、人格障害特有の心の不安定さは、時として破滅的になったりもしますからそれらの衝動を抑えるという働きも薬にはあるかもしれません。

水曜日

境界性人格障害と接し方

境界性人格障害の人との接し方には、ある程度意識していないと思いっきり巻き込まれてしまうことがあります。

うまくこちらが距離を置いていないと、境界性人格障害の人の場合どんどんと自分のスペースに入り込んできます。

そのような状況になると、相手は過度に依存してくるかもしれません。

基本的に境界性人格障害の方は、白と黒がはっきりしているので、自分に過度に依存していたかと思うと、強烈に批判されることもあります。

こちら側もそのような態度には苦しめられることになるかもしれません。もちろん境界性人格障害の人も自覚はない場合が多く、意識して巻き込もうなんて思っていないかもしれません。

ただ巻き込まれた方としても、特に情が深かったりすると大変な目に合うかもしれません。

ですので境界性人格障害の人との接し方は、うまく距離をとるということ。もしとれないようなら関わらないという選択がベストです。

これが医療関係者なら、なおさらに境界性人格障害の方との接し方には十分注意が必要です。言葉も慎重に選ばないと、変なとらえ方をされて非難されて、自分でも自信がなくなってしまうこともあります。

それでももし、本当にこういった方と接したいと思うなら、一緒に添い遂げるぐらいの覚悟が必要かもしれません。

月曜日

人格障害の治療について

人格障害の治療は、薬を飲めばどうにかなる問題ではないです。抗うつ薬を服用していたりもしますが、根本的な人格障害の治療にはなりません。

まず人格障害というカテゴリーに含まれていても、本人が自覚できないことが多いと思います。ですから治療をしようと思わないケースもあると思います。

例えば、境界性人格障害のタイプに入る人なんて、いっぱいいると思います。そういう方でも、治療をせずに社会的に成功したり、普通に生活している人もいるでしょう。

人格障害で治療に結び付く場合は、自殺や自傷行為があったり、人間関係のトラブルなどがあったり、抑うつ状態があったりして医療機関にかかることが多いのではないでしょうか。

そのような、出来事があってその後で治療が開始されるということになると思います。

人格障害の治療で大事なことは、自分自身の考え方というか認知と自分がいかに向き合うことができるかということが治療の焦点になってくると思います。

ですからカウンセリングや認知行動療法などを治療に取り入れている医療機関もありますが、最終的には考え方や認知のゆがみを少しでも改善して、より良い生活を行うために行います。

人間の認知や考え方がそうすぐには変わるはずもないですから、治療者との長い信頼関係なども治療の結果に影響すると思います。

長い時間はかかるかもしれませんが、いつか自分の考えや認知を客観的に見ることができり、気づいたりしながら、徐々に問題も改善していくのではないでしょうか。

金曜日

人格障害の原因

人格障害の原因として考えれるのは、2点です。環境と遺伝です。ただ、人格障害の原因についてはまだはっきりしたことは分かっていないようです。

遺伝の関係でいえば、人格障害をもつ人の一親等以内の有病率がそうではない一親等内と比べれると5倍高いといわれています。

脳波などの検査をすると異常がある場合があるので、何らかの脳の機能的なものが普通の人よりも少し違うのかもしれません。

もう一つの人格障害の原因として考えられるのが環境ですが、環境の場合は幼い頃に親からの愛情があまりもらえなかった等の体験が、成人になって徐々に性格的な問題に至るとも考えられます。

よく言われるのが、親からの分離不安を成人になってもある人の場合は、過度に人に依存したり、見捨てられることに対して不安が強かったりしますので、今まで生きてきた生活環境による影響も大きいかもしれません。

簡単に環境だとか、環境だとかは言えませんが、人格障害の原因が今後も解明されていくかもしれません。
そうなればまた人格障害の治療に関しても変わってくるかもしれませんね。

火曜日

分裂病質人格障害とは

分裂病質人格障害は、社会的関係を持とうとせず、人間関係においても感情的なかかわりがほとんどない人格障害の類型です。

分裂病質人格障害の人は、すごく喜んだり、悲しんだり、他者のことに関しては非常に無関心だったりしますので、すごく冷淡な印象を受けるかもしれません。

仕事上でも人と関わることが多い職場だと、障害が全面にでてしまって、トラブルにもなりかねませんし、本人もストレスとなってしまうと思われます。

このような、状態の場合は統合失調症とか、最近ではアスペルガー障害の人と同様なことも言えるかもしれませんが、アスペルガー障害の場合は、自分が興味や関心を示したものに対してはこだわりを見せて感情的にも反応しますから、その点は分裂病質人格障害とは違います。

ちなみに分裂病質人格障害の場合でも、あまりストレスがたまると精神病性の症状が出るときがあるようですが、統合失調症のように常に幻聴や妄想があるというわけでなく、一過性に終わります。

金曜日

強迫性人格障害とは

強迫性人格障害の特徴は、物事に対して常にこだわりを持って、それに強く強迫的になほどに執着してしまう人格障害の一種です。

強迫性人格障害の人は、例えばすごく慎重で几帳面ですが、形式や順序などには異常にこだわりますし、形式や順序だけでなく、道徳心などといった精神面でも必要以上に守ろうとする意識が高いです。それはそれでいいのかもしれませんが、強迫性人格障害の場合は、全く持ってそれらに対して融通が利きません。

だから自分なりの価値観や形式にこだわって、全く他の人の意見も聞かず、他の考えも柔軟に持つなどということができないのです。

よくものを捨てられない人という人がいますが、中にはものを捨てたくないという強迫性人格障害の特徴を持っている人なのかもしれませんね。

あまりにも物事に対して完全主義、潔癖、こだわりがあると普通の人間関係も築けないですし、自分自身にもマイナスに働いてしまう可能性があると思います。

神経症の中にも強迫障害というものがありますが、強迫性人格障害と似ていますが、強迫障害の方が真の強迫行為や強迫観念があるかないかが大きな分かれ道なようです。

月曜日

依存性人格障害とは

依存性人格障害の特徴は、簡単にいえば人に依存しなくては生きていけないという特徴がある人のことを指します。

誰でも人間は他者に依存しながら生きているわけですが、それが依存性人格障害の場合は大変に極端なわけです。

常に他者に依存しようとしますから、自分の人生における重要な決めごとや日常のささえなことさえも自分一人では決められなかったり、自分の欲求さえも他の人に従属してしまいます。

もちろんこういった状況ですから、依存性人格障害の人は他者に見捨てられることを極端に嫌います。自分に自信もなく、無力感を感じることも多いのが特徴です。

ですから自分にとって依存できる相手を常に命がけで探しています。たとえ依存する相手が、暴力的であろうと、自分をだまそうとしているような人間であっても、そういった人間関係から脱する自立心がないのでひたすら耐えてしまいます。

このように依存性人格障害の特徴は他の人格障害の種類にも似たようなところがありますが、依存性人格障害の人の場合は、他の人格障害と比べると控えめで、内向的、従順な点が診断の大きな分かれ目になります。

土曜日

反社会性人格障害とは

反社会性人格障害とは、他人に対しての感情の欠如、社会的なルールを無視する、良好な人間関係の構築が困難、イライラしやすくそれを発散させるために攻撃的になる、罪悪感の欠如などが反社会性人格障害の特徴です。

反社会性人格障害の人は、他の人に対して共感したり、同情するといったことができないようです。自分が中心の考え方ですから、自分の利益のためなら他人を操作することもありうるし、嘘なども平気でつくこともあります。

時には衝動的に他人に対して、暴力行為に及ぶことも考えられます。

もちろん責任感などということにも乏しいですから、自責的な念にかられることもなく、自己反省をするといったことも反社会性人格障害の場合ありません。

他の情緒不安定性人格障害や演技性人格障害、妄想性人格障害にも自己中心性という共通した、診断基準がありますが、反社会性人格障害の場合は、あくまで行動を起こす動機が個人的な欲求に基づいているという点が他の人格障害と違う点です。

火曜日

演技性人格障害とは

演技性人格障害とは、芝居がかった大げさな表現をするのが特徴で、常に人目を付くような行動をとったり、自分の身体にも以上にこだわります。

演技性人格障害の人は、常に自分が他人から注目を浴びていないと気がすみません。人から注目を浴びるために表現も、話が大きくなったり、自己を演じて見せます。
周りの人の言動や流行には非常に敏感で、すぐ影響を受けてしまうことも特徴の一つです。

はたから見ると、身勝手な人に見えたり、ちょっと胡散臭いようなイメージを持つことも多いかもしれません。

演技性人格障害は、他の境界型、依存性、非社会性、自己愛性人格障害等の、他の人格障害と症状が同様になるケースもあるようです。

大方人格障害の人は、多かれ少なかれ演技性人格障害の特徴を有しているということかもしれません。

診断では重複診断をしても良いことになっているので、他の人格障害にくっつく形で、診断されることもあるようです。

金曜日

妄想性人格障害とは

妄想性人格障害の特徴しては、他人の行動、または態度に対して敏感に悪意を抱いたり、敵意を抱いたりして、他人を不審がるという傾向があります。

妄想性人格障害の場合、とても人の行動に対して被害的です。自分をだますのではないか、うまく利用されているなどの妄想を抱いて、それを証明するための確認行為を怠りません。

それ以外の性格的な特徴として、自尊心が強い、嫉妬深い、執念深いなどが挙げられます。

分裂病質の人格障害や統合失調症などにのこのような特徴がありますが、統合失調症の場合はこのような妄想は一過性である場合が多いです。また、分裂病質の人格障害の場合は、非常に冷淡な印象を受けます。

妄想性障害を持つ人は大きいストレスのもとでは、精神病のような症状が出現する場合もあります。

問題になるのは、これほどの猜疑心や、被害的な妄想があると社会生活の上において良好な人間関係を築くことがなかなか困難になると思います。

少しでも認知を変えるような、心理的な介入が必要だと思われますが、こうした人格障害はなかなか治療には結びつかないのが現状だと思います。

水曜日

回避性人格障害とは

回避性人格障害とは、どのようなものかというと、常に社会に対して自分が不適切な感じがする、いわば劣等感が強いとでもいいましょうか、周りの評価もすごく気になってしまいます。

ですから、回避性人格障害の場合、人の自分への否定的な発言とかしっかりと自分を好いてくれているという実感がないと人と関係を持てない等の状況になってしまいます。

実際はその人自身が自信をなくすことではなくても、回避性人格障害の人にとっては非難されたりすることが恐怖なわけです。思い込みが激しいので、ちょっとしたことでも通常よりも危険なことに対しては、反応が強いです。

回避性人格障害と似たいような症状としては、社会恐怖やパニック障害といった神経症の症状と診断基準が似ています。

これら神経症の症状と回避性人格障害との診断の違いのカギとなるのは、パニック障害などの症状は一過性のものであるのに対して、持続的な不安や緊張感があるということです。

一番問題となるのは、周囲を気にしすぎるあまり、新しく入った学校や職場の中でうまく人間関係が築くことができなくなってしまうことが障害として大きな部分だと思われます。

土曜日

自己愛性人格障害とは

自己愛製人格障害の特徴は、自分は絶対的に他の人間とは違うという感覚を持っていて自己中心的な性格だといわれています。

態度も尊大で、自分にも自信があるようですが、これといって根拠がない場合が多いのではないかと思います。

自分は特別な存在であるという思い込みが強いのがこの自己愛性人格障害のポイントになります。

職場でも、どこでもこういった自己愛性人格障害かなと思える人はたくさんいますよね。それでなくても、自分を愛する感覚が強い人は多いはずです。

ただそれが強すぎるのも問題だということです。自己愛性人格障害では、自分を愛する力が強すぎるだけでなく、常に自分は偉大で尊敬されるすごい人間である自分しか認められません。

そういった自分はすごい人間であることを見せるために、嘘をつくことさえもいとわないです。

自己愛性人格障害の原因としては、幼いころの母子関係が影響している可能性があるようです。あまりにも過干渉な母親の元に育てられると、自尊心が強くなって成人になっても残ってしまうのではないかと思います。

ちなみに自己愛性人格障害をチェックしたいなら、アメリカの精神医学会のDSM-Ⅳで調べるのが一般的ですので興味がある方は調べてみてはどうでしょう。

水曜日

境界性人格障害とは

境界性人格障害は、ボーダーラインとか境界性パーソナリティ障害とも呼ばれる人格障害類型もっともその多くを占める人格障害の一種です。

特徴としては、見捨てられることへの不安感が強いということ、すごく人に対して尊敬したり依存したりすることもありながら、逆にひどくこき下ろすような態度で人を傷つけてしまうといった相反する人間関係、自殺行為、常に心の中が満たされず空虚であるなどの状態などが挙げられます。

その大元になっているのは、おそらく同一性の障害が境界性人格障害がある程度元になっているような気がします。

自我がない、もしくは自分がないという状態というと結構イメージするのも難しかったりしますが、それがないと結局、自分を定義づけるのは自分ではなく、それ以外の他者ということになってしまいます。

そうすると、自分のために人を利用してしまうこともあるだろうし、依存してしまうこともあるでしょう。

非常に周りにとっては境界性人格障害の方といると振り回されてしまうこともあると思います。境界性人格障害の原因はいろいろといわれていますが、幼い頃の家庭環境、最近ではうつ病とか躁うつ病などの気分障害との関連性が言われています。

治療といっても本人に自覚がない場合が多いので、治療といってもそう簡単ではないと思います。