火曜日

多重人格障害について

多重人格障害という名前はよく聞きますが、多重人格障害という疾患名は適当ではなく、解離性同一障害といった方が正式であるようです。特徴としては自分の中に別の人格が2人以上いる状態です。ある人は24人いる人もいたと聞いています。

このような多重人格障害は、普通であればある人格は連続して明日も明後日もつながっていますが、多重人格障害の場合は、この連続性がたたれている状態と言えます。

要するに記憶が連続していないとも言えます。

なぜこうした多重人格障害になるかというと、一種の心理的な回避だと考えられます。自分にとってショックな状態、受け入れがたい問題などがあると、ある人はそれから回避するように脳がその記憶を削除してしまいます。

もし受け入れてしまうと生命的な危機があると脳が判断するからです。

多重人格障害の場合は、こうした自分には受け入れがたいものからの回避として、自分とは違った全く別の人格を作り出しているのではないかと考えられます。

治療としては、カウンセリングなどで人格を一つにまとめていく、もしくは複数の人格を保持しつつ日常生活を送れるようにする、抗不安薬などの薬物療法を行っていくようです。