月曜日

人格障害とアスペルガー症候群との違いについて

よく人格障害とアスペルガー症候群の違いがわからず、人格障害だと決めつけてしまったりすることもあるのではないかと思います。

ただまず障害とされる名前が違うので、当然両者は違う障害だということです。簡単にいえば人格障害の場合は、生育歴などの環境的要因で発症することが多く、アスペルガーのようにもともと先天的に脳の発達的な障害があるわけではありません。

人格障害の場合にもこだわりが異常なこともあるかもしれませんが、アスペルガーのこだわりの部分とは違って、一過性である場合が多いです。

また人格障害は性格的な偏りから、そう見えてしまうこともあるのではないかと思います。

最近盛んに言われるようになったアスペルガー障害ですが、そういった方と人格障害を混同しないためにも、そこら辺は理解しておくといいかもしれません。

ただある意味共通しているように見える点も数多くあるので、人格障害とアスペルガー症候群の違いは精神科医でも最初に簡単に診断を下せないこともあると思います。

土曜日

境界性人格障害の原因

境界性人格障害の原因として考えられているものに、幼いころの親子の関係が挙げられます。もちろんそれだけでなく素質的な遺伝性も考えられますが。

環境的なことを言うと特に母子関係が影響していると考えられています。母子関係が希薄、もしくは過保護な場合に境界性人格障害という人格形成を引き起こしている可能性はあると考えられます。

母子関係は、徐々に大人になるにつれて関係をある程度切り離したところに、自分の自我を形成していくことが生物学上一般的とされています。

ですがこの母子関係が希薄だったりすると、いつまでたっても自立する機会がなくそのまま母親の愛情が満たされないまま大人になっていってしまいます。

境界性人格障害の方が、人に依存的になったり、自我が構築できなかったり、子供っぽい行為や振る舞いをするのは、こうした幼いころの愛情を大人になっても求めてしまうということになるのではないかと考えられます。

逆に過保護な場合も愛情は受けていても、受けすぎるとそれが当然になってしまったり、自尊心が強くなりすぎてしまいますので、過保護な場合も同様にその後の人格形成に影響を与えるものであると思います。

境界性人格障害の原因としては、素質的要因とこれら幼いころの母子関係のところに原因が潜んでいるようです。