土曜日

境界性人格障害の原因

境界性人格障害の原因として考えられているものに、幼いころの親子の関係が挙げられます。もちろんそれだけでなく素質的な遺伝性も考えられますが。

環境的なことを言うと特に母子関係が影響していると考えられています。母子関係が希薄、もしくは過保護な場合に境界性人格障害という人格形成を引き起こしている可能性はあると考えられます。

母子関係は、徐々に大人になるにつれて関係をある程度切り離したところに、自分の自我を形成していくことが生物学上一般的とされています。

ですがこの母子関係が希薄だったりすると、いつまでたっても自立する機会がなくそのまま母親の愛情が満たされないまま大人になっていってしまいます。

境界性人格障害の方が、人に依存的になったり、自我が構築できなかったり、子供っぽい行為や振る舞いをするのは、こうした幼いころの愛情を大人になっても求めてしまうということになるのではないかと考えられます。

逆に過保護な場合も愛情は受けていても、受けすぎるとそれが当然になってしまったり、自尊心が強くなりすぎてしまいますので、過保護な場合も同様にその後の人格形成に影響を与えるものであると思います。

境界性人格障害の原因としては、素質的要因とこれら幼いころの母子関係のところに原因が潜んでいるようです。