月曜日

人格障害の治療について

人格障害の治療は、薬を飲めばどうにかなる問題ではないです。抗うつ薬を服用していたりもしますが、根本的な人格障害の治療にはなりません。

まず人格障害というカテゴリーに含まれていても、本人が自覚できないことが多いと思います。ですから治療をしようと思わないケースもあると思います。

例えば、境界性人格障害のタイプに入る人なんて、いっぱいいると思います。そういう方でも、治療をせずに社会的に成功したり、普通に生活している人もいるでしょう。

人格障害で治療に結び付く場合は、自殺や自傷行為があったり、人間関係のトラブルなどがあったり、抑うつ状態があったりして医療機関にかかることが多いのではないでしょうか。

そのような、出来事があってその後で治療が開始されるということになると思います。

人格障害の治療で大事なことは、自分自身の考え方というか認知と自分がいかに向き合うことができるかということが治療の焦点になってくると思います。

ですからカウンセリングや認知行動療法などを治療に取り入れている医療機関もありますが、最終的には考え方や認知のゆがみを少しでも改善して、より良い生活を行うために行います。

人間の認知や考え方がそうすぐには変わるはずもないですから、治療者との長い信頼関係なども治療の結果に影響すると思います。

長い時間はかかるかもしれませんが、いつか自分の考えや認知を客観的に見ることができり、気づいたりしながら、徐々に問題も改善していくのではないでしょうか。