依存性人格障害の特徴は、簡単にいえば人に依存しなくては生きていけないという特徴がある人のことを指します。
誰でも人間は他者に依存しながら生きているわけですが、それが依存性人格障害の場合は大変に極端なわけです。
常に他者に依存しようとしますから、自分の人生における重要な決めごとや日常のささえなことさえも自分一人では決められなかったり、自分の欲求さえも他の人に従属してしまいます。
もちろんこういった状況ですから、依存性人格障害の人は他者に見捨てられることを極端に嫌います。自分に自信もなく、無力感を感じることも多いのが特徴です。
ですから自分にとって依存できる相手を常に命がけで探しています。たとえ依存する相手が、暴力的であろうと、自分をだまそうとしているような人間であっても、そういった人間関係から脱する自立心がないのでひたすら耐えてしまいます。
このように依存性人格障害の特徴は他の人格障害の種類にも似たようなところがありますが、依存性人格障害の人の場合は、他の人格障害と比べると控えめで、内向的、従順な点が診断の大きな分かれ目になります。